お知らせ

2007年11月02日

南極で大洋盛!?

去る8月7日、弊蔵に「第49次日本南極地域観測隊」隊員の皆様がいらっしゃいました。
南極観測隊と弊蔵との関わりとは・・・下方で。。。
まずは、「第49次日本南極地域観測隊」の観測計画について、簡単にご説明させていただきますね。

【第49次日本南極地域観測隊員の皆様】
  小山内康人 副隊長 を囲んで。
【観測隊正式名称】
 「第49次日本南極地域観測隊 セール・ロンダーネ山地調査隊」

【プロジェクト名称】
 「ドロンニングモードランド 進化・会合・変動観測計画」

【調査日程】
  2007年11月中旬日本発 ⇒セール・ロンダーネ山地 地質調査
  ⇒ 2008年2月中旬日本帰国。

調査期間中(約80日間)は全てテント泊のようです。
ちなみに調査が始まる11月下旬は夏で気温氷点下5〜10度です。しかしブリザード時には氷点下30度、風速30メートルに!!全く視界の利かない猛吹雪!!
 6億年〜5億年前の地球の歴史、大陸移動の歴史を明らかにするための調査計画です。
学校で「大陸移動説」として勉強した方もいらっしゃると思いますが地球上の大陸は、常に移動して、衝突し、数億年ごとに超大陸という広大な陸地を形成するそうです。
今回の調査観測は、ゴンドワナ大陸(6億年〜5億年前に存在したと考えられている超大陸)の東西縫合ゾーンの鍵となる左写真のセール・ロンダーネ山地の岩石を採取し、ゴンドワナ大陸誕生、そしてその後の大陸移動の歴史を明らかにすることが目的だそうです。

では、お待たせいたしました。
南極観測隊と弊蔵との関わりをご説明させていただきますね。
南極と新潟の片田舎の造り酒屋・・・どんな関係があるのでしょうか?

南極へは様々な訓練を積んだ各分野のスペシャリストが観測隊員として向います。
極寒、なおかつ物理的、心理的に閉鎖された極限の環境の下、観測が行われるわけですが、屈強な隊員の皆様も人間。息抜きや休息は絶対不可欠です。
皆様にもご理解いただけると思いますが、「食」は単に生きるためだけではなく、人間の大きな楽しみ、喜びの一つです。単にお腹が一杯になれば良いというわけではありませんよね?
したがって、南極での食料や料理は軽量で、栄養価が高く、調理が簡単であるが長期間食べても隊員が飽きず、不満を抱かないバラエティに富むものでなければなりません。
食の中の「飲」も勿論のことです。
命の水は、氷や雪を溶かして作ります。左党の皆様がお酒を飲んでリフレッシュするのと同様に隊員の皆様も、時々お酒を飲んで身も心もリフレッシュし、厳しい環境と戦い観測に励んでいただいているようです。
その南極観測隊の観測地セール・ロンダーネ山地で味わっていただいている「飲」(お酒)は、なんと!!
「金乃穂 大洋盛」なんです。
第44次に続き、この第49次観測にも「金乃穂 大洋盛」を南極へ持って行っていただく運びとなりました。
第44次観測隊には、弊蔵地元ご出身の方が同行しました。
実はこの方、弊蔵の前社長:平田大六と登山仲間の方なんです。
この偶然が『南極で大洋盛』のはじまりです。

昭和基地では、冷酒や熱燗で召し上がっていただいているようです。
ある隊員の方は、「一日観測を終えて、ホッと酒を飲み一息つくこと」が唯一の楽しみだとおっしゃっておりました。
南極で飲む酒は、どんな味わいなのでしょうか?是非とも味わってみたいものです。
体調を崩されないように、観測調査で芯まで冷えた身体を、日本酒でしっかりと温めていただきたいものです。
ところで南極までは、どのようにして運搬しているのでしょうか?
右写真の赤丸の中のものに詰めて、運搬しています。一升瓶ではないのですね。
答えは【チタン容器】です。ガラス瓶より軽量で、頑丈。なおかつ変質、腐食しにくい容器です。
約20リッター入ります。
空になれば、洗浄して、詰めなおし可能なので、地球環境にも優しい容器です。
南極大陸のような高緯度の極地は、その他地域に比べて地球温暖化やオゾン層破壊によるオゾンホール拡大等の環境破壊が顕著な地域です。氷河、氷棚の大規模な融解も深刻な問題です。
隊員の皆様の話を伺うと、南極大陸ではオゾン層が破壊されている為に紫外線が強く、肌を露出していると肌荒れが酷く、水ぶくれになってしまうようです。
お酒は美味しく、楽しくはもちろんのこと、地球にも優しく飲みましょう。

空瓶は捨てずに、近くの酒屋さんへ!
リターナブルマーク(上写真の緑色のマーク)のついた清酒のガラス瓶容器は再利用可能です。
マークのついてなくても、再利用可能のものもございます。
資源は捨てずにリユース、リデュース、リサイクル

第49次観測隊の皆様には、11月中旬の出発に向けて救急・救命法訓練の為、新潟にいらっしゃった折に弊蔵にお立ち寄りいただきました。
来年の2月、最高の観測報告をお待ちしております。
南極では、ケガ、病気の無いよう体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
また来年2月の帰国の折にも、また遊びにいらして下さい。


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